ガイド

大人のスクリーンタイムは、どのくらいから多すぎるのか?

子どもにはスクリーンタイムの指針がありますが、大人にはありません。大人なら影響を受けない、というわけではありません。大人の場合、時間の数字だけでは、あまり多くのことはわかりません。画面で何をしているのか、そのあいだ座っているのか、そして画面が何を押しのけているのか。そのほうが多くを教えてくれます。

要点:世界保健機関(WHO)は、幼い子どもにはスクリーンタイムの上限を示していますが、大人には示していません。大人への助言は、座りすぎについてのものです。WHO は、座って過ごす時間が長いことを、心臓病、がん、2型糖尿病、死亡のリスクの高さと関連づけています。最もはっきりした数字は、テレビの研究から得られています。2011年のメタ分析では、テレビを見る時間が1日2時間増えるごとに、2型糖尿病のリスクが20%、心臓病のリスクが15%、死亡のリスクが13%高くなっていました。これらは関連であり、証明ではありません。また、画面と同じくらい、座っていることについての結果でもあります。

WHO が言っていること

WHO は、起きているあいだに座ったり、もたれかかったり、横になったりして、エネルギーをほとんど使わずに過ごす時間を「座位行動」と呼んでいます。そして、仕事、学校、余暇での画面の利用を、生活のなかで座っている時間が増えている理由の1つに挙げています。大人については、座って過ごす時間が長いほど、あらゆる原因による死亡率、心臓病による死亡率、がんによる死亡率が高く、心臓病、がん、2型糖尿病も多いことと関連づけています。助言は明快です。どの年齢層も座って過ごす時間を減らすこと。少しでも体を動かすほうが、まったく動かさないよりもよいこと。そして大人は、週に少なくとも150分の中強度の身体活動を目指すことです。

テレビの研究でわかったこと

テレビは、研究者が最も長く追ってきた画面です。2011年、Anders Grøntved と Frank Hu は、8件のコホート研究を統合しました。テレビを1日2時間見るごとに、2型糖尿病のリスクは20%、心臓病のリスクは15%、あらゆる原因による死亡のリスクは13%高くなっていました。死亡については、1日約3時間を超えるとリスクが上がっていました。人数に直すと、1日2時間ごとに、10万人あたり年間で2型糖尿病が約176件、死亡が約104件多い計算になります。

注意点が2つあります。1つは、これらの研究が人々を観察したものだということです。テレビがその差を生んだとは示せませんし、テレビをたくさん見る人は、ほかの点でも違っているかもしれません。もう1つは、ソファで過ごす夜とスマホは同じではないということです。研究が測っているのは画面の前に座っている時間で、メッセージならバス停で立ったままでも読めます。

1日の合計時間より役に立つ問い

自分の数字を知る

スマホは、その時間を、手に取った回数と一緒にすでに記録しています。確かめ方はスクリーンタイムを確認して制限する方法をご覧ください。1日の数字が1年でどれだけになるかは、スクリーンタイム計算ツール(英語)で確かめられます。

スマホを手に取る、小さな理由を減らす

Lychnos Ring は、ふだんならスマホのロックを解除して確かめるような、ちょっとしたことのためにつくっています。時刻、次の会議、メッセージが届いたかどうか。Lychnos Ring は開発中で、健康に関する効能はうたっていません。

出典(2026年11月4日閲覧):世界保健機関(WHO)のファクトシート「physical activity」。Grøntved、Hu「television viewing and risk of type 2 diabetes, cardiovascular disease, and all-cause mortality: a meta-analysis」JAMA、2011年。一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。

よくある質問

大人に推奨されるスクリーンタイムはありますか?

WHO は、5歳未満の子どもには画面を見る時間の上限を定めていますが、大人には定めていません。大人への助言は座りすぎについてのもので、どの年齢層も座って過ごす時間を減らすべきだとし、大人には週に少なくとも150分、体を動かすことを勧めています。

スクリーンタイムは大人の健康に悪いのですか?

長時間座っていることは、心臓病、2型糖尿病、早期死亡のリスクの高さと関連しており、最もはっきりした数字はテレビの視聴から得られています。これらは観察研究で見つかった関連であり、画面が害を引き起こすという証明ではありません。一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。