テクノロジー

Bluetooth LE Audio とは?

Bluetoothのヘッドホンは、この20年ほど、ほとんど同じしくみで動いてきました。LE Audio は、その次の世代です。新しいコーデック、補聴器への対応、そして1台のスマホやテレビから何人にでも音を送れるAuracast。何が変わるのか、使うには何が必要なのかを説明します。

要点:LE Audio は、従来の Classic Bluetooth ではなく、Bluetooth Low Energy で音を届けます。新しいコーデックのLC3は、Bluetooth SIG の試聴テストで、半分のビットレートでも従来のSBCコーデックを上回りました。そのぶん電力を節約できます。補聴器への対応、ワイヤレスイヤホン向けの同期した複数のストリーム、そして人数の制限なく音を届けるAuracastが加わります。音を送る機器と聞く機器の両方が対応している必要があります。

Classic Audio と LE Audio

これまでBluetoothのヘッドホンの多くは、SBCというコーデックを使う Classic Audio を使ってきました。LE Audio は、Bluetooth Low Energy の上に築かれています。フィットネスバンドやスマートリングがすでにデータのやりとりに使っている、Bluetoothの低消費電力の側です。規格を策定している業界団体の Bluetooth SIG は、LE Audio について、Bluetoothオーディオを向上させ、補聴器への対応を加え、Auracastブロードキャストオーディオを導入するものだと説明しています。

LC3:1ビットでより多くの音を

コーデックは、無線で送るために音をより少ないビットに詰め込み、受け取った側で元に戻します。LE Audio のコーデックはLC3(Low Complexity Communications Codec)です。Bluetooth SIG によると、大規模な試聴テストで、LC3はビットレートを50%下げてもSBCより音質が向上することが示されました。ビットが少なければ、電波を出す時間も電力も減ります。メーカーはそのぶんを、バッテリーの長もちにも、バッテリーの小型化にも回せます。

複数のストリームを同時に

マルチストリームオーディオを使うと、スマホのような1つの音源から、1台または複数の機器へ、独立して同期した複数のストリームを送れます。Bluetooth SIG はこれを、左右のイヤホンがそれぞれ自分の音をタイミングをそろえて受け取る必要がある、完全ワイヤレスイヤホンを改善する方法として紹介しています。

補聴器

LE Audio は補聴器への対応を加え、補聴器がイヤホンと同じ規格で、スマホ、テレビなどの音源からBluetoothオーディオを受け取れるようにします。規格づくりには、補聴器メーカーのエンジニアも加わりました。

Auracast:1つの送り手から、何人にでも

Auracastブロードキャストオーディオを使うと、1つの音源から1つ以上の音声ストリームを、近くにある台数無制限の機器へ送れます。Bluetooth SIG は、次のような使い方を挙げています。

参加はかんたんにできるよう考えられています。Wi-Fiネットワークを選ぶのと同じように一覧からブロードキャストを選ぶか、QRコードを読み取ります。

必要なもの

両端が対応している必要があります。音を送るスマホ、ノートパソコン、テレビと、受け取るイヤホンや補聴器です。仕様に LE Audio、LC3、Auracastの記載があるか探してください。対応していない機器は、これまでどおりの方式で使い続けられます。

小型ウェアラブルにとって大事な理由

ウェアラブルのバッテリーはとても小さいので、少ない電力で済むオーディオは、スマホ以上に大きな意味を持ちます。Lychnos Ring は、答えを Bluetooth LE Audio に対応したイヤホンで、またはリングを耳に近づけたときに内蔵の小さなスピーカーで再生するよう設計しています。マイクがオンになるのは、ボタンを押している間だけです。Lychnos Ring は開発中です。話しかけるAIリング。

出典(2026年11月4日閲覧):Bluetooth SIG「LE Audio」および「Auracast broadcast audio」。Auracast は Bluetooth SIG の商標です。一般的な情報です。

よくある質問

Bluetooth LE Audio と Classic Audio の違いは何ですか?

Classic Audio は、Bluetoothで音を届ける従来の方式で、SBCコーデックを使います。LE Audio は Bluetooth Low Energy の上で動き、新しいLC3コーデックを使い、補聴器への対応を加え、何人にでも届くAuracastのブロードキャストを可能にします。

手持ちのイヤホンは LE Audio に対応していますか?

イヤホンと、スマホなどの音を送る側の機器の両方について、仕様に LE Audio またはLC3の記載があるか確認してください。両方が対応している必要があります。ブロードキャストを使うなら、Auracastの名前を探してください。