テクノロジー

ToF(Time of Flight)センサーとは?

スマホはピント合わせに、ロボットは壁をよけるために、ドローンは着地のために使っています。ToFセンサーは、光の時間を計って距離を測ります。そのしくみ、小さなセンサーが一度にマス目状の距離をまとめて測れる理由、そして苦手なものを説明します。

要点:ToFセンサーは光を出し、それが戻るまでの時間を計ります。光は1ナノ秒で約30cm進むので、往復に数ナノ秒かかれば距離は数十cmです。遅れを直接測るセンサーもあれば、変調した光の波がどれだけずれたかを測るセンサーもあります。小さなマルチゾーンセンサーは、マス目状に並んだ距離を一度に測ります。小型で軽く、消費電力も少ないためロボットに好まれますが、ガラス、鏡、とても暗い面、強い日差しにだまされることがあります。

光の時間を計る

光は秒速約30万kmで進みます。10億分の1秒で、およそ30cmです。光を一瞬発してその反射を受け取るセンサーは、往復にかかった時間を距離に換算できます。光は行って戻ってくるので、その半分を距離とします。難しいのはこれほど短い時間を測ることで、その方法は2つあります。

1つの距離から、マス目へ

最も単純なセンサーは、距離を1つだけ返します。マルチゾーンセンサーは視野を小さなマス目、たとえば8×8のゾーンに分け、それぞれの距離を1秒間に何度も返します。カメラと比べれば粗いものの、直接測った本物の深度で、計算はほとんど要りません。前方に通れる空間があるかを判断する小さなロボットには理想的です。

ToFセンサーをだますもの

だからロボットは、複数のセンサーを組み合わせます。ガラスと鏡がロボットを混乱させる理由(英語)。

使われている場所

スマホでは、カメラのピントをすばやく合わせたり、スマホを耳に当てたことを検知したりするために。ロボットやドローンでは、壁との距離を保ち、床からの高さを測り、着地する場所を探すために。建物では、人がいるかどうかを検知するために使われています。

Alkyon での使い方(設計)

Alkyon は、家の中を飛ぶコンパニオンとして私たちが構想しているコンセプトです。周囲と下側に、それぞれ64ゾーンの深度センサーを5つ備えるよう設計しており、あわせてカメラと、ガラスや鏡に対応するための音を使ったセンサーも備える設計です。下向きのセンサーは、着地点とその高さを1フレームで測る設計です。開発中のコンセプトで、ヨーロッパ向けのみです。屋内ドローンのナビゲーション(英語)。

出典(2026年11月4日閲覧):Foix、Alenyà、Torras「lock-in time-of-flight (ToF) cameras: a survey」IEEE Sensors Journal、2011年。一般的な情報です。

よくある質問

ToFセンサーはどういうしくみですか?

光(ふつうは目に見えない赤外線)を出し、その光が戻ってくるまでの時間を測ります。光は1ナノ秒で約30cm進むので、往復の時間から距離がわかります。

ToFセンサーがガラスを苦手とするのはなぜですか?

光はガラスを通り抜けるので、センサーはその向こうにあるものを見たり、ガラス自体からのかすかな反射しかとらえられなかったりします。鏡は光を別の方向へ送ります。そのためロボットには、ガラスで跳ね返る音を使うセンサーが加えられることがよくあります。